2021年10月6日(太平洋標準時)、24回目の OpenStack リリースとなる「OpenStack Xena」が正式公開されました。
主な強化点は以下の通りです。
- Blazer: OpenStackClient が Blazer に対応しました。
- Glance: Keystone limit を使用した統合 Quota に対応しました。
- OpenStack Ansible: Freezer のデプロイに対応しました。
- Manila: manilaクライアントコマンドと OpenStackClient との間で機能差をなくしました。
- Nova: SmartNIC に対応しました。
- Cinder: 多くのバックエンドドライバが、複数ノードからのボリューム同時アタッチや、バックエンド最適化のメリットを享受するなど、ドライバの必須機能を超える追加機能に対応しました。
- Ironic: ノード一覧取得 API の性能を大幅に向上し、ベアメタルノードの boot_mode, secure_boot 状態可視化に対応するとともに、これらの状態を API アクションとして設定可能にしました。
- Kolla: コントロールプレーンのシークレット管理用に Hashicorp Vault に対応しました。
- Neutron: ECMP ルートに対応しました。同一の宛先アドレスに対する複数のルートが、単一の ECMP ルートに統合されます。
なお、Xena では以下を含む旧式技術仕様の廃止や見直しを行いました。
- Cinder: 長期に渡り廃止予定だった Block Storage API バージョン2を削除しました。
- Cyborg: API ドキュメント、ユーザガイド、貢献者ガイドを含むドキュメント構造をリファクタリングしました。
- Horizon: Horizon とそのプラグインが LTS である Node.js 14 に対応しました。
- Neutron: 新しい Quota ドライバ DbQuotaNoLockDriver を追加しました。このドライバは、サーバー要求数が解決したリソース作成数を超過した場合のデーターベースデッドロックの原因になり得る resource+project_id 単位の排他ロックを作成しません。
詳細は以下を参照ください。