OpenStack Train リリース

2019年10月16日(太平洋標準時)、20回目の OpenStack リリースとなる「OpenStack Train」が正式公開されました。

以下に代表される様々な機能強化・改良が行われました。

  • セキュリティとデータ保護機能の強化
  • AI・機械学習用途に向けた機能強化
  • リソース管理・追跡機能の改善

セキュリティとデータ保護機能の強化

  • Ironic(物理マシンサービス)でソフトウェアRAID構築に対応:ディスク障害からサービスを保護します。
  • Nova(サーバ管理サービス)でハードウェアベースの暗号化に対応:Libvirtドライバ使用時、VMのメモリをハードウェアで暗号化できるようになりました。主にマルチテナント環境やパブリッククラウド等で有用な機能です。
  • Karbor(データ保護サービス)が各種操作のイベント通知を追加しました。これにより、ユーザはシステムディスク上に追加された新しいデータを用いてイメージブートサーバをバックアップ出来るようになりました。

AI・機械学習用途に向けた機能強化

  • Cyborg(アクセラレータライフサイクル管理)・Nova・Placement の連携機能を実装中です。次の Ussuri リリースでも継続して開発される予定です。

リソース管理・追跡機能の改善

  • Placement(リソース管理サービス)は完全に Nova から独立して利用可能な単独サービスになりました。Stein リリース以前は 16.9 秒かかっていたサービス応答時間が Train リリースで 0.7 秒に短縮されました。
  • Nova(サーバ管理サービス)のスケジューラは Placement サービスの応答結果をより賢くフィルタリングできるようになりました。
  • Watcher(サーバ負荷平準化サービス)は Placement からのデータを扱えるよう、compute データモデルが改良されました。

その他の強化

  • Cinder(ボリューム管理サービス)の可用性向上:いくつかの Cinder ドライバでマルチアタッチや一貫性グループといった機能が追加されました。
  • Nova(サーバ管理サービス)で Libvirt ドライバ使用時に NUMA トポロジ(CPU や Huge page を固定)したサーバや、SR-IOV ポートがアタッチされたサーバのライブマイグレーションが出来るようになりました。StarlingX プロジェクト主導で行われたこの強化により、CPUが固定された・されていない VM の両方を 1つのハイパーバイザ上で実行する事ができます。
  • ドキュメント:Train 開発サイクルのコミュニティワイドゴールにおいて、 オープンソースコミュニティがよりアクセスしやすいようドキュメントが改善されました。OpenStack 運用者は OpenStack プロジェクトが作成した PDF ドキュメントを利用できます。

詳細は以下を参照ください。