OpenStack の第２版となる「Bexar」が正式リリースされました（リリースノート）。

従来の Nova、Swift に加え、Swift 等のバックエンド上のディスクイメージを Nova で利用する為のサービス「Glance」が追加されています。

OpenStack Compute (Nova)

• libvirt 経由のハイバーバイザと XenAPI での Raw ディスクイメージサポート
• VLANマネージャ、FlatDHCPマネージャでの IPv6 サポート
• 各種ボリュームバックエンドの追加：SheepDog、Ceph/RADOS、iSCSI
• マイクロソフト Hyper-V サポート
• OpenStack API の多数の機能追加。インスタンスのサスペンド、ポーズ、ロック、パスワードリセット
• 問題のあるディスクイメージの復旧作業に利用できる、レスキューモード
• OpenStack API で利用可能な Webベースのシリアルコンソール
• Nova のバージョンアップを円滑にする、管理データベースのバージョニングとマイグレーション
• インスタンスがデフォルトで Copy-on-Write 形式のディスクイメージ(QCOW2)を使用
• Zoneスケジューラ採用による、複数アベイラビリティゾーン対応

OpenStack Object Storage (Swift)

• 5GB以上の大きなファイルを保存可能に
• Amazon S3 API の実験的なサポート
• スケーラブルな新認証システム Swauth

OpenStack Image Registry and Delivery service (Glance)

• イメージ登録と配信用の Glance API の統合
• Glance API 経由でのディスクイメージアップロード対応
• AMI イメージや raw ディスクイメージを登録可能な glance-upload ツール追加
• Swift に加え、Amazon S3 からのイメージ取得が可能に
• http://glance.openstack.org/ からドキュメントを入手可能