OpenStack "Cactus" リリース


2011年4月15日に OpenStack の第3版となる「Cactus」が正式リリースされました(リリースノート)。

OpenStack Compute (Nova)

  • ハイパーバイザとして新たにLXC(Linuxコンテナ)と VMware ESX/ESXi 4.1 に対応
  • KVM でのライブマイグレーション
  • XenServer でのネットワークとファイル挿入、IPv6対応、インスタンスのリサイズとレスキュー、ネットワーク QoS、VMインスタンスパラメータ
  • OpenStack API バージョン1.0 と、実験的な OpenStack API バージョン1.1
  • OpenStack API バージョン1.1 における標準的な機能拡張機構
  • VHD からのインスタンス作成
  • ボリューム機能の HP SAN と Solaris iSCSI デバイス対応
  • 全てのネットワークモデルで IPv6 対応、Xen API での基本的なネットワーク設定挿入
  • マルチクラスタレジオン対応。管理者が複数クラスタ中のサーバ群を管理でき、(複数の)フォールトゾーンとアベイラビリティゾーンを作成可能

OpenStack Image Service (Glance)

  • Glance サービスに直接アクセス可能な新コマンドラインインターフェース(CLI)ツール「glance」
  • disk_format と container_format メタデータ定義による複数イメージフォーマット対応
  • クライアント側で作成されたチェックサムによるアップロードファイル検証

OpenStack Object Storage (Swift)

  • index.html でのコンテナ一覧表示を使用した、Swift からの静的ファイルコンテンツの直接アクセス
  • 頻繁にアクセスされるファイルでのより迅速なエラー検知の為の、GETアクションでのチェックサム検証実施
  • Swift プロキシサーバの再設計による、多くのリクエストタイプでの性能向上
  • 削除ファイル増加による一般操作の性能低下を避ける為、アカウントとコンテナの一覧と追跡における Swift の SQLite DBにおけるインデックスの改良
  • 拡張された認証システム「SWauth」の採用
  • サービス業者の課金システムや社内のチャージバックを実現する、データの収取とアクセス機能