ニュース・活動情報

OpenStackに関するニュースです。 過去の記事一覧はこちらです。


Swift 1.5.0 リリース

2012年6月6日

Swift 1.5.0がリリースされています。

https://launchpad.net/swift/folsom/1.5.0

 

account/containerの実体を管理していたsqliteオブジェクトの扱いに大きな変化があったようです。

https://blueprints.launchpad.net/swift/+spec/db-prealloc

 

その他としてはReconの拡張や、Proxyのロギングミドルウェアなどがポイントかと思います。

また、FolsomではAmazon互換のために各コンポーネント備えていた機能が外されて別プロジェクトに集約されます。それに伴いSwift本体からS3互換API(Swift3ミドルウェア)が取り除かれています。

http://eavesdrop.openstack.org/meetings/openstack-meeting/2012/openstack-meeting.2012-05-08-20.00.html

 

利用者側としてはオブジェクトのバージョニングが使えるようになったのが嬉しいです。

https://blueprints.launchpad.net/swift/+spec/version-manifest


オープンソースカンファレンス2012名古屋 出展

2012年5月12日

2012年5月12日(土)に名古屋国際センターで開催された「オープンソースカンファレンス2012名古屋」にブースを出展し、セッションにて発表を行いました(講演資料)。ご来場頂きました皆様、誠にありがとうございました。

ブースの様子

発表の様子


第4回勉強会(第1回 OpenStack ハッカソン)

2012年5月2日

2012年5月2日(水)にクリエーションライン株式会社様のオフィスをお借りして、日本初の OpenStack ハッカソンを開催しました。ハッカソンは「ハッカー」と「マラソン」の合成語で、参加者が幾つかのテーマから好きなものに取り組む作業会です。

今回の内容は以下の通りです。

  • セミナー・ライトニングトーク
    • GlusterFS の Swift API について
    • OpenStack on SELinux
  • ハッカソン
    • OpenStack Essex リリースのインストール
    • オープンソースカンファレンス 2012 Nagoya のプレゼン調整
  • ライトニングトーク
    • Glance で複数の Swift を扱う為のハック

今後も勉強会(セミナー)とハッカソンを継続していく予定です。


Folsom Design Summit, OpenStack Conference Spring 2012 開催

2012年4月17日

日本時間4/17(米国時間 4/16)、「Folsom Design Summit」と「OpenStack Conference Spring 2012」が米国カリフォルニア州サンフランシスコで開催されました。次期 Folsom リリースの開発について3日間議論が行われた後、カンファレンスが2日間実施され、各社が OpenStack の事例を紹介しました。

 

  • Hyatt Regency の10階から見た風景

  • オープニング

  • オープニング会場の人々

  • Design Summit をよりよい機会にするための TIPS :)

  • まじめな議論

  • こんな人々も徘徊していたり...

  • OpenStack Design Summit で行われている、Cloud Foundry BOSH + Openstack Hackathon の様子



OpenStack "Essex" リリース

2012年4月6日

2012年4月5日(日本時間で4月6日)に OpenStack の第5版となる「Essex」がリリースされました(リリースノート参考資料sf.jp記事)。200人以上の開発者と多数のテスターによる6ヶ月間の開発期間と4回以上のマイルストーンを経た正式リリースであり、一般の企業・組織・学校等での導入・利用にも適しています。

特設ページには最新の OpenStack Dashboard (WebUI) のスクリーンショットや動画が掲載されています。

OpenStack Object Storage (Swift)

  • オブジェクトの有効期間対応
  • Webフォームからのアップロード対応(一時的なURL付き)
  • Swift コマンドが OpenStack 認証 API バージョン 2.0 に対応

OpenStack Compute (Nova)

  • Keystone 連携の推進(独自のユーザ・プロジェクト・ロール管理の廃止)
  • 操作種別毎に設定可能な、ロールベースのアクセス制御
  • openstack-common ライブラリの採用(設定ファイル等をOpenStackコンポーネント間で共通化)
  • 仮想化方式毎の機能差異の縮小
  • 管理API拡張(システム管理系の操作を拡張API化)
  • EC2 API経由のディスクイメージアップロード対応
  • Volume API が独立
  • ネットワーク情報とVM情報の分離
  • RPC(プロセス間通信)の改良:メッセージのタイムアウト対応、Apache Qpid対応
  • メタデータ API が独立
  • 複数のフローティングIPプール対応
  • 他、50以上の新機能、750以上のバグフィクス

OpenStack Image Service (Glance)

  • ロールベースのアクセス制御対応
  • イメージ保護フラグ(削除禁止機能)対応
  • Glance API プロセス数設定
  • データバッファ用ディレクトリのカスタマイズ対応
  • 外部からのイメージのコピー対応
  • 通知機構の Apache Qpid 対応
  • イメージアップロードのプログレスバー(進捗グラフ)対応

OpenStack Dashboard (Horizon)

  • モジュール構造(拡張性)
    • ダッシュボード、パネル
    • データ一覧表
    • タブ、タブグループ
  • Nova関連
    • ボリューム管理対応
    • VMインスタンス管理の改善
    • フローティングIPアドレスプール管理対応
    • 新しいVMインスタンスとボリュームの詳細情報
  • 設定
    • EC2クレデンシャルのダウンロード対応
    • OpenStack rcファイルのダウンロード対応
    • ユーザ使用言語設定
  • 使用感の改善
    • 複数リソースへの一括操作対応(例:複数VMインスタンスを一度に停止)
    • UI全般のダイアログ操作
    • AJAXによるフォーム入力値のチェック
    • フォームに沿ったヘルプの改善
  • コミュニティ
    • ヒューマンインターフェースガイドラインの作成と公開
    • 開発者向けの豊富なドキュメント
  • 内部構造
    • 国際化対応(各国語表示)
    • クライアントライブラリ変更
      旧式化した openstackx から python-novaclient への完全移行
      旧式化した python-novaclient の Keystone 対応から python-keystoneclient への移行
      動的な操作作成を容易にするクライアント側テンプレート機能
      CSS/JS フレームワーク起動を使用する為のフロントエンドのオーバーホール
      API・クライアントの安定性・信頼性を劇的に改善するエラーハンドリングの集中化
      解りやすいテストデータが付属した、テストスイートの完全な修繕
      Django 1.4 とクッキーベースセッションのオプションへの上方互換性

OpenStack Identity (Keystone)

  • 実装が大幅に変更になりました
  • Diablo リリース時の外部 API (Admin API、User API) の保持
  • 各OpenStackコンポーネントが使用するミドルウェアの単純化
  • 従来単一だったサービス用 admin token をサービス毎のユーザ名・パスワードに変更
  • Keystone 本体とミドルウェア双方におけるログ出力の追加(認証・認可における問題の解決に寄与)
  • S3 トークン検証と付加的な Swift 機能対応
    • Swift ACL 対応
    • コンテナへのパブリックアクセスの為の、アクセス制御における匿名アクセス対応
    • Nova が Swift にアクセス可能にする為のリセラーアカウント対応(nova-objectstore が不要に)

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